
HEAPS若林さん夫婦が描く場所づくり
家族のルーツから、店を構える土地へ
魚津市の街中にひっそりと佇むカフェ「HEAPS」。元D&DEPARTMENTの料理人・若林さんご夫婦が店舗の場所として魚津を選んだのは、妻の実家がある入善とのつながり、そして「若林」という家名を受け継ぐという夫婦の決意でした。

「魚津にはもう5年以上住んでいて、自然とここでお店をやる流れになっていった」と若林さんは語ります。
「いつか自分たちの店を」
夢が、少しずつ輪郭を持ち始めた
長年キッチンで働いてきた若林さん。「いつか自分の店を」という気持ちはずっと心にあったといいます。「カフェという“場所”を魚津に作って人が集まるきっかけになったり、プラスの変化が生まれたらいいかな」そんな漠然としたものでした。結婚後、二人で自然と「やるなら一緒に」と考え始めたタイミングで、運命的に見つけたのが今の物件。

居抜き物件をベースに、改修を進める中で出会ったのが、設計の上野さんと施工の池田さんでした。
信頼できる設計と施工がイメージをカタチ
「こういうお店にしたというイメージはありました。メルボルンで見た間口が広くて光が入るような……。でも具体的にうまく言葉にできなかった」。そんな若林さん夫妻がタッグを組んだのは設計のdot studioの上野さんと弊社池田技建。上野さんが二人の想いを丁寧に汲み取り、図面へと落とし込んでいき、そのデザインを弊社が創り上げていきました。特に意匠を凝らしたのは木製の大きな窓枠。ただ美しいだけでなく、西日の強さや湿度変化による“ねじれ”への工夫が詰まった設計です。

「この窓は、まちとの接点。店の顔になる場所だからこそ、絶対に妥協したくなかった」と若林さん。
DIYとプロの手が融合して完成した、カフェと生活空間


1階がカフェ、2階が住まいという生活スタイル。床貼りや壁の左官は夫婦自ら手を動かして工事を行い、キッチンの造作は弊社が担当。「相談しやすくて、しかも施工が丁寧。設計図通りに作って収めるだけじゃなく見栄えを考え微調整をするとか。現場も毎日きれいにして帰ってくれました。そういう姿を見て、ますます信頼が深まった」と若林さんは振り返ります。「完成後も、ちょっとした不具合にすぐ対応していただけるので大助かりです」

「人が集まり、変化が生まれる場所を」
カフェとしての在り方
焼き菓子とコーヒーが中心のカフェHEAPSは、ご夫婦の心が行き届いた温かで安らぎあふれる空間。地元の人、移住者、家族連れなど多様な皆さんが訪れ、思い思いに憩いのひとときを過ごしていきます。若林さんは「カフェという場所を通して、まちにちょっとした変化が生まれてくれたらうれしい」と願っています。

最後に —— 建てる、暮らす、営むつながり
二人の心に宿った同じ夢をかなえ、ルーツを守るために「自分たちの場所」をつくりあげた若林さん夫妻。その根底にあるのは、人との信頼関係と、ていねいな対話。そして奥様の姓である「若林」の名を二人で受け継ぐ決意。大きな木の窓から差し込む光は、そんな気持ちの輝きのように感じられました。

お店情報
HEAPS
魚津市上村木1丁目12-24
open 10:00〜16:00
営業日やメニューは下記インスタグラムでチェック!
instagram @heaps.toyama

